PATHを通すとは?:初心者向け解説

はじめに

コンピュータを使っていると、「PATHを通す」という表現を聞くことがあります。この表現は、特にソフトウェアのインストールや開発作業をする際によく登場しますが、初心者にとっては何を指しているのかわかりにくいかもしれません。この記事では、PATHとは何か、なぜ重要なのか、そしてどのように設定するのかについて、わかりやすく解説します。

PATH環境変数とは?

PATH環境変数は、オペレーティングシステムがプログラムやコマンドを探すべきディレクトリ(フォルダ)のリストを保持している特別なテキスト文字列です。つまり、コマンドラインやターミナルから何かコマンドを実行したいとき、そのコマンドがどこにあるのかをOSが知るための手がかりとなります。

なぜPATHを設定する必要があるのか?

新しくインストールしたプログラムやスクリプトをコマンドラインから直接呼び出したい場合、その実行ファイルが置かれているディレクトリをPATHに追加する必要があります。そうすることで、そのディレクトリを指定せずにプログラムを実行できるようになります。例えば、PythonやNode.jsのようなプログラミング言語をインストールした後、コマンドラインからpythonnodeと入力するだけで対応するプログラムを起動できるようになるのは、インストールプロセスでその実行ファイルのパスが自動的にPATH環境変数に追加されるからです。

PATHを設定する方法

PATHを設定する方法は使用しているオペレーティングシステムによって異なりますが、基本的なプロセスは似ています。

  • Windows:
    • システムのプロパティから「環境変数」を開き、「システム環境変数」または「ユーザ環境変数」の中のPATHを選択して編集します。
  • macOS/Linux:
    • ターミナルを開き、echo $PATHを実行して現在のPATHを確認します。
    • .bash_profile.bashrc、または.zshrcファイル(使用しているシェルによって異なります)にexport PATH="/your/path:$PATH"の形式で新しいパスを追加します。

まとめ

「PATHを通す」とは、オペレーティングシステムがコマンドやプログラムを見つけられるように、その実行ファイルの場所をPATH環境変数に追加することを意味します。これにより、プログラムをより簡単に、どこからでも実行できるようになります。PATHの設定方法はOSによって異なるので、自分のシステムに合った方法で設定しましょう。